向こう側があるワクワク感
イラストレーター:山崎 綾子さん
いつもみまもってくれている、そんなおばけたちをほんわりつくってみました。
おばけはね、ほんとはこわくはないのです。
誰かが泣いていれば心配して、そっといっしょに涙してくれています。
怒っている時苦しい時、そうだね、とあなたの気持ちを感じてくれています。
嬉しいときも、泣いても怒っても苦しくても一緒にいてくれます。
身近な人との別れを経験した後、「おばけ」や「霊」的なものに以前のような怖さを感じなくなりました。
亡くなった人は見守ってくれていると感じるから。そんなおばけたちを言葉と共にほんわりと表現してみました。
立体は平面上では見えない向こう側を表現でき、そこに光と陰の部分ができることに面白さを感じます。
そして、生の線と面から表現される姿形や質感から、より一層のダイナミックさをもらえる気がします。
ふだんは、主としてアクリル絵具を使って平面作品を制作していますが、立体作品の制作もグループ展やチャリティーなどでしてきました。段ボールや色紙も好きでじかに手で触れつくりあげてゆく粘土もわくわくします。
制作・表現するという上では私の中で平面も立体も違いはありません。どちらも大事にと思っていることは同じで、色や筆のタッチとともにそのもののフォルム、特に流れる形の線を大事にと思っています。
"ものづくり"を目指す皆さんに。自分の心を育てることを大切にしてほしいです。どんな仕事であっても、表現のもとはそこにあると思います。そして、たくさんたくさん描いてつくって、自分のものを見つけてつくり出せる力を得てください。そこには喜びだけでなく苦難もあるかもしれませんが、それがいいんです。きっと後々、自分にとって美味しいものになるはずですから。
粘土での制作の様子
START イメージが湧いたので粘土をさわって準備を始める。
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粘土用のへらを買ってみる。
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この4色を使っていろんな色を作ってみる。
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練り合わせる
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淡い色が出来た。
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練り合わせる
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濃い色が出来た。
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練り合わせる。
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ポップな色が出来た。
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にょろにょろと細長いもの
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いろんな色が出来た。
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いろんな色大きさのおばけたちにしてみた。まだ形だけ。
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おばけたちは、手の向き動きの違いをつける。
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動物も少し仲間入り。
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お花や植物も。上の丸と三角ものは、ちょっと上手くいかなかった。。
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表情は、絵の具で入れることにした。
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小物もあれこれ用意。
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この猫は、絵の具で塗ります。
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さぁ、乾き待ちです。
PROFILE
山崎 綾子
幼稚園勤務を経て、福井真一イラストレーション教室にて学び、仕事を始める。
第12回ザ・チョイス年度賞優秀賞、2001年TIS公募プロ部門銅賞、2002年TIS公募プロ部門大賞。
装幀、雑誌、パンフレット、雑貨、ショップ用品などで活動中。